FP2級技能士のきのこです。
FPには、学科試験と実技試験があります。
どちらの試験も60%が合格基準となっており、両方合格して初めて「完全合格」となります。
初めてこれを知った方は、「実技試験って何をするの?」「なんだか難しそう…」と不安になりますよね。
私もそうでした。
しかし、安心してください。
実技試験はそう難しいものではありません。
しっかり内容を把握して対策をすれば、必ず合格できます。
では、具体的にどんな試験内容なのか、どんな準備をどのくらいしたら良いのか、本記事で徹底解説していきます。
これを読めば、きっと実技試験への不安はなくなると思います。
なお、実技試験の内容は、試験実施団体によって異なります。
本記事は、日本FP協会での受験者に向けた内容となりますのでご了承ください。
FP3級 実技試験 出題範囲・出題形式
出題範囲
実技試験のために、新たに学ぶべき内容はありません。
学科試験と同じ出題範囲ですので、ご安心ください。
出題形式
出題形式は、学科試験と実技試験で異なります。
日本FP協会 FP3級試験の場合は、以下の通りです。
学科試験の三肢択一は、選択肢のほとんどは「単語」です。
対して実技試験の三肢択一は、選択肢が「文章」になっていることが多いです。
実技試験で出題される問題はほぼ全て、次の4通りに当てはまります。
- 3つの文章が提示され、適切/不適切な文章を1つ選択させる問題
- <資料>が提示され、<資料>の空欄に当てはまる単語/数字として正しいものの組み合わせを選択させる問題
- <資料>が提示され、<資料>から読み取れる内容として適切/不適切なものを1つ選択させる問題
- <資料>が提示され、<資料>から計算した結果(数字)として適切/不適切なものを1つ選択させる問題
FP3級 実技試験 難易度・合格率
難易度
難易度はそう高くありません。問われる知識自体は、学科試験と同等レベルです。
「選択肢が文章=情報量が学科試験より多い」ということから、むしろ実技試験の方が簡単だと感じる人もいるかもしれません。
「<資料>から読み取る」というと難しく聞こえるかもしれません。
しかし逆を言えば、知識が無くても<資料>に答えが載っていることがあるのです。
落ち着いて問題と向き合うことができれば、恐れる必要はありません。
合格率
合格率についても、学科試験と実技試験は同等レベルということができます。
やや実技試験の方が合格率が低い傾向にありますが、誤差の範囲内でしょう。
過去5回分の合格率の結果です。参考にしてください。
参考:日本FP協会ホームページ FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ
FP3級 実技試験 勉強時間・勉強方法
勉強時間
結論から言いますが、学科試験対策と実技試験対策を、50:50で勉強してはいけません。
学科試験対策8割、実技試験対策2割と覚えておきましょう。
また、学科試験の内容をしっかり頭に入れてから、実技試験対策を始めるようにしましょう。
例えば初学者であれば、FP3級合格のためには、平均120時間程度の勉強量が必要です。
1日2時間の勉強時間とすれば、60日間かかる計算になります。
その場合、初めの1カ月半程度は学科試験に集中して勉強を進め、最後の10~14日程度を実技試験対策に充てるようなイメージを持つと良いでしょう。
勉強方法
では、どんな勉強をすれば良いのかというと、「過去問のみでOK」です。
過去問と同じ形式・内容である場合が多く、数字を変えたり、空欄の場所を変えたりして出題されることがほとんどです。
特に実技試験では、突拍子もない問題が出るということはまずありません。
万が一そういった問題が出たとしても、それ以外で得点できていれば全く影響はありません。ご安心ください。
過去問を3~5回分程度、繰り返し解いてください。
「<資料>のどこに注目すべきか」「どの数字を使って計算したら良いのか」という視点で問題慣れをしておくだけで十分です。
まとめ
「実技試験」という名前のせいで、受験生の多くは尻込みしまいます。
しかし、内容をしっかり知れば、そう恐いものではありません。
「試験2週間前から実技試験対策を始めるのでは遅い気がして不安だ….」という方もいるかもしれません。
そんな方は、学科試験勉強を1科目終えるごとに、実技試験の過去問も少し解いてみると良いでしょう。
そして、試験当日に大切なことは、「落ち着いて<資料>を見ること」です。
分からない問題でも、答えが隠れているかもしれませんよ!
なお、FP3級試験勉強のスケジュールや学習順番で悩んでいる方は、以下の記事を併せてお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!