独学4カ月で宅建試験に合格したきのこです。
宅建士の試験勉強を始めたとき、「まとめノートは作った方が良いの?」と疑問に思いますよね。
インターネットで調べると、「まとめノートは時間の無駄」「過去問だけで合格できた」といった情報もたくさん出てきます。
既にまとめノートを作り始めてしまった人は、やめるべきかと不安になっているのではないでしょうか。
本記事では、独学4カ月で合格した私が、まとめノート作りの必要性・まとめる際のポイントを科目別に解説します。
ぜひ参考にしてください。
また、宅建士の独学スケジュールや学習順番にお悩みの方は、以下の記事も併せてお読みください。
まとめノート作りは必要?不要?
結論から言います。
宅建の試験勉強において、まとめノート作りは必要です。
初学者は、過去問だけで宅建試験に合格するのは至難の業だと考えたほうが良いです。
私も、まとめノートを作成し活用しながら、試験勉強を進めました。
ノートなしでは絶対に合格できなかったという自信があります。
しかし、全科目でまとめノートが必要かというと、そうではありません。
科目によって必要度が異なりますので、順に解説していきます。
[科目別] まとめノートの必要性・ポイント
民法(権利関係)
まとめノート必要度:★★★
民法(権利関係)では、まとめノートを作成することを強くオススメします。
テキストを一度読むとわかりますが、民法(権利関係)は基本的に、「原則と例外」で構成されています。そして、例外には必ず「要件」があります。
これらを正確に頭に入れることなく過去問だけを攻略しても、あまり意味がありません。引っ掛け問題が非常に多い科目であるため、試験で得点することは難しいでしょう。
ノートには、「原則と例外」「例外の要件」を箇条書きでまとめていくと良いでしょう。
可能な限り図や表で書き、視覚的に記憶に残りやすい方法でまとめていくきましょう。
宅建業法
まとめノート必要度:★☆☆
宅建業法では、まとめノートを作成しても、あまり活用する機会がありません。
それは、テキストのほぼ全てが試験に出やすいからです。
まとめようとしたところで、結局テキストの丸写しになってしまうということが多いです。
また、引っ掛け問題があまり多くありませんので、過去問をしっかりやり込めば比較的得点しやすい科目と言えます。
ノートを作る場合は、テキストにはない切り口でまとめていくと、より記憶が定着するでしょう。
テキストにはない切り口とは、例えば、「免許証・宅建士証の再交付/返納のルールの違い」「オンライン・電子系がOKなもの/NGなもの」などです。
似たような情報が多く混乱しやすいところも多いので、「独自の切り口」はとても効果的だと思います。
法令上の制限
まとめノート必要度:★★☆
法令上の制限では、必ずしもまとめノートが必要ではありませんが、時間がある方は作ると良いでしょう。
特に、都市計画法では、まとめノートが活躍します。
「都市計画区域」「市街化区域」「市街化調整区域」「特別用途地区」「特定用途制限地域」など、似たような単語が嫌というほど出てきます。
これらを、図でまとめておくことで、どの区域の中にどの地区があるのか、必ず定めるものはどれなのか、といった情報が分かりやすくなります。
国土利用計画法・農地法・土地区画整理法・宅地造成等規制法については、出題されるポイントはある程度決まっています。
その部分だけをテキストにマーカーすれば、わざわざノートにまとめる必要はありません。
税・その他
まとめノート必要度:★☆☆
税・その他では、まとめノートを作成しても、あまり活用する機会がありません。
範囲はそう広くないですし、出題数も限られています。
また、過去問からある程度、出題傾向が掴みやすいという特徴があります。
そのため、テキストの該当箇所を読み込むだけで得点しやすい科目と言えます。
ただし、毎年必ず出題される「統計」については、ノートにまとめることをオススメします。
数字が上昇している項目は青字、下降している項目は赤字で書くなど、視覚的に記憶に残りやすいようにまとめましょう。
まとめ
私自身は、全ての科目でまとめノートを作成しました。
その中で、「ノートを作ってよかった」という科目は★を多く、逆に「ノートをあまり活用できなかった」と感じた科目は★を少なく評価しました。
★が少ないからといって、「作らない方が良い」という訳ではありません。
まとめノートを作ることもひとつのアウトプットですし、理解が進むと思います。時間のある方は、ぜひ作ってみてください。
ただし、時間を掛けすぎてしまったり、テキストの丸写しになってしまったりすると意味がありません。目的を忘れず、意味あるノート作りを心がけましょう。
資格試験の学習におけるまとめノート作りのポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!