【我慢の限界!】大企業病の実態と若手の苦しみ 5選

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苦しみイメージ 仕事/駐在

本記事はこんな方におすすめ!

  • 大企業に就職予定である
  • 大企業病がどんなものかわからない
  • 大企業に勤める若手社員のリアルな声を知りたい

大手メーカーで商品企画業務をしているきのこです。

みなさん、「大企業病」って聞いたことありますか?
「なんとなく聞いたことはあるものの、その実態については分からない」という方も多いのではないでしょうか。

私は新卒で大手メーカーに入社しました。業界一位のグローバル企業への就職を勝ち取った時は、正直、「勝った!」と思いましたね。
しかし、5年働いた今、大企業に勤める若手ならではの悩み・苦しみを感じています。大企業病に直面し、日々悶々としているのです。

きのこ
きのこ

そんな私の経験を通して、本記事では、大企業病における若手の苦しみについて、その実態をお伝えしたいと思います。

これから大企業に就職予定という方は、これらの実態のイメージをしっかり持った上で仕事を始めることが大切だと思います。
また経営者の方には、こうした若手の苦しみを知って頂き、企業改革に取り組んでいただければと思います。

ぜひ、最後までお読みください。

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大企業病とは

「大企業病」には明確な定義があるわけではありません。
大企業によく見られる、「風通しが悪い」「非効率」「保守的」といった企業風土/体制を総称してこのように呼びます。
大企業に起こりやすいというだけで、中小企業やベンチャーにも当然起こりうる症状です。

軽自動車とトラックをイメージすると分かり易いかもしれません。
従業員が増え、企業が大きく成長すると、身動きがとりにくくなるのです。
どれくらい先を見通すべきか、どちらにハンドルを切るべきか、事故を起こした時にどう対処するか。
トラックの方が圧倒的に影響力が大きいため、慎重になってしまいますよね。それが「大企業病」です。

大企業病の実態と若手の苦しみ 5選

① 意思決定が遅い

ひとつのことを決めるのに数カ月、大きな意思決定には年単位で時間が掛かることがあります。
大企業の多くは、「合意による意思決定」が基本です。顧客・市場・各部署・経営層の合意が揃って、ようやく「決定」となるのです。

決定に至るまで、資料作成や説明を延々と繰り返す必要があり、それらの作業は若手が担うことがほとんどです。また、決定がされないために自分の業務が思うように進まず、ストレスが溜まっていきます。

意思決定が遅い企業の実態と攻略法に関する詳細は、以下の記事をお読みください。

② セクショナリズムが蔓延している

大企業には多くの従業員/部署が存在します。セクショナリズムは、「自分の部署さえ良ければ良い」といった思想に基づいており、自部署の権限・利害に固執して協調・連携が失われた状態です。

このセクショナリズム下で起きるのが、「仕事の押し付け合い」です。
「どの部署にも属さない仕事」「どちらの部署も関係する仕事」を自部署に持ち込まないよう全力を注ぐのです。そのため、顧客や会社の利益にならないことに時間を使っているという状況です。

私の場合、プロジェクトリーダーとして、他部署を巻き込んだり、交渉を進めたりという業務が多くあります。そうした中で、他部署のおじさん達に仕事を押し付けられることは日常茶飯事です。酷い時には、こちらの仕事でないことまで要求されることもあります。全てを飲み込む必要はありませんが、若手という立場でなかなか突き返せないという実態があります。

③ 会議のための仕事が多い

仕事で会議が多いという方も多いのではないでしょうか。本来、「会議=議論して決定する場」であるべきです。しかし大企業では、「会議=報告をする場」になってしまうケースが少なくありません。

報告会においては、「議論」ではなく、「経営層や上層部に叱られないこと」が第一目的になります。
「私たちはこんなにちゃんとやっています」と上層部にアピールし、おとがめなしであれば100点満点です。100点をとるために、たくさんの資料を用意して、取り繕うよう努力します。これらの努力は、ひとつも顧客の利益になっていません。

そして、データ収集や発表資料作成の指示を受け、作業を進めるのは若手です。社会に貢献したい!と意気込んで入社した人にとって、「何のための仕事なのか」分からなくなってしまう瞬間ですね。会議のために仕事をしている自分に気付いた時、転職を考える若手も多いのではないでしょうか。

なお、無駄な会議については、以下の記事で詳しく解説しています。
併せてお読みください。

④ 社内申請書が山のようにある

企業が大きければ大きいほど、社内統制が必要になります。
そうした統制のための必須アイテムこそが「申請書」です。勤怠管理・物品購入・資料アクセス権など、あらゆる場面で「申請書」が使用されています。
この「申請書」がシステム化していればまだ良いのですが、Excel・紙の申請書がほとんどだという企業も多いのではないでしょうか。

Excelや紙の場合、「この申請書はどこに保存されているんだっけ?」「これって誰の承認が必要だっけ?」と混乱を引き起こしてしまいます。更に「作成が面倒」「管理が難しい」「照合がしにくい」といったデメリットだらけであり、これを管理する若手はとても苦しんでいます。私も、申請書の管理/整理だけで半日以上費やしてしまった経験があります。

⑤ とにかく変化を嫌う

上記で紹介したような実態は、「あるべき姿」ではありません。それに気づいた人が声を上げることも当然ありますが、会社はそう簡単には変わりません。
特に、若手の声には誰も耳を傾けません。表面上では、「若い柔軟な発想に期待している」と言いつつ、結局は「従順な姿勢」を求められるのです。

「もっとこうしましょう」と言う人がいれば、「リスクはないのか」「この場合はどうするんだ」「うまくいく証拠はあるのか」と、完全無欠である証明を求められます。リスクのある決断をするくらいならこれまで通りで良い、と考えている経営層は多いはずです。実際に苦しむのは主に若手ですから、彼らにはその重大性が分からないのです。

社会・市場・顧客は刻々と変化しています。変化を嫌う企業が生き残れるはずはありません。「停滞=後退」であることを深く認識すべきです。

まとめ

大企業病の実態と若手の苦しみ 5選

① 意思決定が遅い
② セクショナリズムが蔓延している
③ 会議のための仕事が多い
④ 社内申請書が山のようにある
⑤ とにかく変化を嫌う

大企業に勤める若手の皆さんの中には、私と同じような苦しみを抱えている人も少なくないと思います。
もう限界だという人は転職することもひとつの手です。
しかし、大企業勤務ならではのメリットもあるはずです。
メリットにもしっかり目を向けた上で、今後の選択を考えるべきだと思います。

なお、大企業で優秀な人ほど転職してしまう理由や、若手が転職を考えるべき瞬間については、以下の記事で解説しています。

また大企業は、お金が掛かったとしても、外部コンサルティング等を使って社内改革を進めなければいけません。
決定をする仕組み作り権限の明確化組織編成の見直し社内システム充実化など、やることは山ほどあります。
無駄な仕事を徹底的に排除していかなければ、大企業病の克服は難しいでしょう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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きのこのプロフィール

日系メーカー勤務。
マンネリ化した日々に危機を感じ、1年間で宅建士・FP2級技能士の資格を取得。

『ゼロイチきのこブログ』では、私が「やって良かった」「もっとこうしたら良かった」と感じたことを素直に発信しています。「自分もやってみよう」と皆さんに思って頂けるような内容をお届けできれば嬉しいです。

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