海外赴任が決まって準備を進めている方、携帯電話の契約はどうしますか?
「このまま料金を支払い続けるのは嫌…」「でも日本の携帯番号は変えたくないし…」と悩んでいませんか?
本記事では、実際に現役駐在員をしている私が、海外赴任者にオススメする格安SIMについて解説します。
結論、海外赴任者が契約すべき携帯会社は3択です。
それぞれの性格・ライフスタイルに合わせて選択肢が異なってきますので、最後まで読んで比較検討してください。
前提1:三大キャリア利用者は乗り換え必須
三大キャリアとは、docomo /au /Softbankを言います。
これらを利用している方は、まず乗り換え必須です。
乗り換え先は当然、格安SIMです。
三大キャリアは格安SIMと比較し、通信の速さや安定性がメリットと言えます。
しかしその分、月額利用料が高いというデメリットがあります。
海外滞在中は、日本の回線を使うことはまずありません。
赴任先でSIMを契約し現地の回線を使うか、もしくはWi-Fiのあるところでしかスマホを使わないか、どちらかになるでしょう。
つまり、海外赴任中に三大キャリアに契約し続けるメリットはまるでないのです。
むしろ使用しないスマホに毎月数千円を支払うのは、間違いなく損と言えます。
ちなみに私の場合は、赴任先で会社から支給されたスマホを主に使用しています。
もともと持っていた日本のスマホは、Wi-Fiの繋がる場所でのみ使用するか、もしくは会社スマホからテザリング(インターネット共有)をして使用しています。
前提2:解約するのはオススメしない
海外赴任中に日本の回線は全く使わないし、いっそのこと解約してしまって良いのでは?と思われた方もいるかもしれません。
しかし、これはオススメできません。
理由は3つあります。
① 電話番号を失い各所の登録変更が必要になるため
「スマホを解約する=日本の電話番号を失う」ということです。
日々、様々な日本のサービスやお店に、電話番号を登録していますよね。
その電話番号を失うということは、それらすべての登録内容を変更する必要があるということです。
代わりに登録できる実家の固定電話などがあればまだ良いですが、それすらもない場合、あなたの情報を維持することが難しいケースもあります。
② SMSを受信できなくなるため
SMSとは、Short Massage Serviceの略で、携帯電話番号宛てに短いメッセージが遅れる機能のことです。
「そんなの海外赴任中に必要ないんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれませんが、多くの方にとって非常に重要なポイントです。
例えばオンラインバンクにログインする時など、「SMSで受け取った認証コードを入力する」という流れがよくありますよね。
もしあなたが携帯番号を失ってしまえば、これまで通りにあらゆるサービスにログインすることが困難になるかもしれません。
③ 日本に一時帰国した際に不便になるため
海外赴任をしたからといって、まったく日本に帰らないという人は珍しいですよね。
周りの駐在員を見ていても、ほとんどの方は年に1度くらい、2週間程度は日本に一時帰国しています。
容易に想像できると思いますが、一時帰国した際に、自分のスマホが全く使えない状況だと、非常に不便です。
ただこれに関しては、日本の空港でポケットWi-Fiをレンタルすれば、電話はできなくともネット回線は使用可能です。
海外赴任者にオススメの格安SIM 3選
では、海外赴任者が乗り換えるべき格安SIMとはどこか。
たくさんの選択肢があって迷ってしまいますが、私が調べ尽くした限り、結論は3択です。
あなたの性格やライフスタイルに合わせて選択ください。
オススメ① povo
コスト最優先でとにかくお金を掛けたくないという方には、povoがオススメです。
なんと、基本料金は驚愕の0円。タダです。
povoの料金形態は、基本料金0円に、データや通話などの「有料トッピング」をするという仕組みになっています。
しかし注意が必要なのは、180日以上「有料トッピング」をしない場合、利用停止・契約解除となる可能性があることです。
ちなみに、最も安価な有料トッピングは「smash.使い放題パック(24時間)」で、税込220円です。
つまり、基本料金0円とはいえ、220円/180日(約37円/月)のランニングコストが最低限必要ということです。
また、海外滞在中にSMSを受信できない点も要注意です。
povoについて詳しく知りたい方は、公式ホームページをご覧ください。
オススメ② HISモバイル
最安値はpovoですが、「半年に一度、有料トッピングをするのは忘れてしまいそうだ」という人には、HISモバイルがオススメです。
HISモバイルで海外赴任者が検討すべきプランは、基本プラン(自由自在290プラン)と、従量課金制プラン(ビタッ!プラン)の2種類です。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
基本プラン(自由自在290プラン) | 従量課金制プラン(ビタッ!プラン) | |
プラン内容 | データ使用上限を設定し、その範囲内で使用する | データ使用量に応じて、料金が変動する |
海外滞在中の料金 ※データ使用量が100MB未満/月 | 税込290円 | 税込198円 |
帰国時の料金 | ~1GB:550円 1~3GB:770円 (以下略) | 100MB~2GB:770円 2GB~5MB:1,320円 (以下略) |
帰国時の設定変更 | 1GB以上使う場合は前月までに上限変更が必要 or オプション購入(200円/1GB) | 不要 (使用量に応じて支払い) |
海外でのSMS受信 | ○ | × |
一見、従量課金制プランの方が優れているように感じますが、従量課金制プランはSMSに対応していない点(国内外問わず)が大きなデメリットといえます。
SMS受信ができなくてOKなのであれば、povoの方が圧倒的に安価で電話番号を維持できますからね。
そのため私は、HISモバイルであれば基本プラン(自由自在290プラン)を推奨しています。
HISモバイルについて詳しく知りたい方は、公式ホームページをご覧ください。
オススメ③ 楽天モバイル
実は、楽天モバイルは格安SIMではなく、第4のキャリアです。
そのため、povoやHISモバイルと比較し、料金が高いと感じる方が多いと思います。
しかし、楽天モバイルには多くのメリットがあります。
- 海外で2GB/月までローミングが無料
- 日本の固定電話への通話料が無料
- 楽天ポイントでの支払いが可能(期間限定ポイントもOK)
万が一の時に海外でもスマホを使いたい方、海外出張・旅行・一時帰国が多い方、楽天市場などの楽天サービスをよく使う方は、1,078円/月を支払う価値が十分にあると思います。
以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
楽天モバイルについて詳しく知りたい方は、公式サイトをご覧ください。
海外赴任者にオススメ3社比較表
紹介した、povo /HISモバイル /楽天モバイルの一覧比較表です。(2023年6月時点)
言及しなかった項目についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
私自身、海外赴任が決まった際に、各社プランを相当調べ尽くしました。
その結果、性格・ライフスタイルに合わせて上記3社から選択するのが良いとの結論に至りました。
そして最終的には、以下の理由から、乗り換え先は【楽天モバイル】に決めました。
- 海外出張/旅行も多く、どこでもローミングできることが魅力的だったこと
- 元々、楽天サービスのヘビーユーザーであり、ポイントが貯まりやすかったこと
- iPhone端末購入を以前から検討していたが、乗り換えとセットにすることで、iPhone端末を格安で購入できたこと
「数百円・数千円なんて大した差じゃないよ」と思われる方もいるかもしれませんが、固定費をバカにしてはいけません。
それが数十倍・数百倍になれば、旅行にだって行かれるような金額になります。
特にスマホ代はご家族分も掛かりますからね。
海外赴任という良い機会によく考え、自分にとって最善の選択をして、お金を上手に使っていきましょう!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!