私は、現役で日系企業の海外駐在員をしています。
入社時から強く希望し続け、20代で海外赴任を勝ち取りました。
「海外赴任に興味があるけど、自分に務まるか自信がない」
「語学力以外にどんな力が必要なのか分からない」
そんな悩みを抱えるあなたに向け、本記事では、海外赴任に向いている人・向いていない人の特徴をそれぞれ3つご紹介します。
実際に経験しているからこそ語れる生の声です。
「意外」と思われるような項目もあるかもしれませんが、ぜひ参考にしてください。
では、さっそく見ていきましょう。
海外赴任に向いている人の特徴3選
① 楽観的な性格の人
海外赴任は、思い通りにいかないことの連続です。
現地社員との意思疎通が上手くいかない、与えられたミッションが思うように進まない、仕事の量が多すぎる…
そうした日々の逆境に対して、笑い飛ばせるぐらいの楽観的な性格の人の方が、海外赴任には向いているのです。
当然、真面目に取り組む必要はありますが、「まあ何とかなるでしょ」「死ななきゃいいや」ぐらいの気持ちの余裕を持っておくことが必要です。
② 体力・ストレス耐性がある人
異国での生活は、想像以上に体力を使います。
赴任先にもよりますが、言葉が通じず、食べたいものが食べられない、文化圏の違う環境で日々過ごすことが、どれだけ体力・精神力を擦り減らすか、想像してみてください。
また、海外赴任者は、日本の本社から何かしらの役割や成果を期待されて派遣されているケースがほとんどです。
慣れない環境で仕事に向き合い、しっかりと結果を出すためには、体力・ストレス耐性が必要不可欠と言えます。
③ 海外赴任への強い意志がある人
最終的には、意志の強さが最も大事な要素だと感じます。
海外赴任は楽ではありません。
日本で働くより辛いケースの方が多いと思います。
もしあなたが「自分はなぜここで働かされているんだ」「海外赴任なんてしたくなかったのに」と思ってしまえば、赴任生活が上手くいくことはまずないでしょう。
反対に、自分の意志で海外赴任を勝ち取った人は、そう簡単には挫けません。
能力や技術ではなく、「海外赴任に行きたい」と思っている気持ちこそが、最も大きな糧となるのです。
海外赴任に向いていない人の特徴3選
① 自分で考えて行動できない人
企業や役割にも寄りますが、多くの場合、「海外赴任=結果を出す場所」と考えられています。
また、駐在先にいる日本人の数は必要最低限です。
つまり、あなたに対して、懇切丁寧に仕事を教え、手取り足取りサポートしてくれる人などいないのです。
自分で考えることができない人、失敗を恐れて行動ができない人は、駐在員として仕事をこなすことは難しいと思います。
② 真面目すぎる人
「海外赴任に向いている人の特徴」と矛盾しているように感じるかもしれませんが、真面目すぎる人は要注意です。
海外赴任者は、大抵の場合、山ほど業務を抱えています。
残業が続き、長時間労働になることも珍しくありません。
そうした中で真面目すぎる人は、どうしても「すべて完璧にこなさくては」という観念に駆られてしまいます。
結果、自分を追い詰め、心身ともにボロボロになってしまうのです。
時には仕事のストレスをすべて忘れ、気分をリフレッシュする勇気も必要です。
③ 海外赴任に憧れすぎている人
海外赴任に憧れることは、とても素敵なことです。
しかし、単に憧れすぎているとしたら、それは危険です。
「キラキラしていて格好いい」というイメージばかりが先行していると、実際の海外赴任生活とのギャップに耐えられないでしょう。
世界を股にかけ、外国人と一緒に仕事をする姿は、確かに憧れの象徴かもしれません。
しかしその裏には、とにかく泥臭い作業や忍耐の連続があることを肝に銘じてください。
まとめ
「語学力」は、確かに海外赴任に必要な要素のひとつです。
しかしそれ以上に、その人の持つ考え方や性格によって大きく左右されるのが、海外赴任です。
頼れる人がいない不慣れな環境で、自分で考え、行動し、結果を出す。
そのためには、自分の体調や感情をコントロールすることが必要だと感じています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!