あなたが新人や若手に出す指示は、素直に引き受けてもらえますか?
「これをやって意味があるんですか?」「それって非効率じゃないですか?」と反発を食らったことがある方も多いのではないでしょうか。
こんなことが続くと、「最近の若者は…」とつい思ってしまいますよね。
本記事では、あなたの部下が指示を聞いてくれない3つの理由について、ズバリ解説します。
これを知るだけで、あなたの指示の質が変わり、部下を上手に扱うことができるようになるでしょう。
ぜひ、参考にしてください。
あなたの部下が指示を聞いてくれない3つの理由
① 納得感が足りないから
部下を動かす上で最も大切なのが、納得感を与えることです。
特に若手は、仕事を与えられた時「なんのためにその業務が必要なのか」「なぜその業務を自分が行うのか」を考えます。
上司は、その疑問に対する答えを示してあげる必要があるのです。
逆に言えば、意義を問われて明確に回答できないような業務であれば、指示するあなたが間違っています。
「最近の若者は泥臭い仕事ができない」と思っているとすれば、それは違います。
いくら泥臭くても、そこに意味があると分かれば、世代を問わず人は必ず動きます。
意味もないただの根性論のような指示がまかり通っていた時代があなたにとっての正義かもしれませんが、まずそこに疑問に持つべきではないでしょうか。
特に、ITの発達によって「わざわざ足を運ぶこと」「マンパワー(力技)で業務を進めること」に対して、嫌悪感を示すのが今の若者です。
これまでのやり方を見直し、業務の意義を再確認することが、上司・企業側にも必要なことなのかもしれません。
② あなたへの信頼が足りないから
仕事自体に納得感を持っていたとしても、あなたへの信頼が足りなければ、部下は素直に動いてくれません。
相談しても頼りない上司、リーダーシップがない上司、いつも無関心な上司…そんな上司からの指示なんて、聞きたくないのが当然ですよね。
逆に、本当に信頼している上司からの指示であれば、多少納得感が足りなかったとしても部下は動きます。
部下も人間なのです。
部下から信頼されない上司の特徴や、良い上司/悪い上司の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
また、上司のあなたに対してではなく、会社に対して不信感を持っている可能性もあります。
一昔前であれば、若手が会社に逆らう事なんてあり得ませんでした。
しかし、労働者の権利を主張することや、嫌なら転職することが当たり前になった昨今、会社への不信感から業務を放棄するケースも少なくないと言えます。
③ 指示の仕方が間違っているから
意味のある仕事を、信頼できる上司から指示されたとしても、その指示の仕方が間違っていれば部下は正しく動くことができません。
間違った指示の仕方とは、「細かすぎる or 雑すぎる指示」のことです。
指示が細かすぎる場合、部下は、
- 上司から信頼されていない
- 自分は機械じゃない
- 自分のやり方でやらせてほしい
といった思いを抱きます。
逆に指示が雑過ぎる場合、部下は、
- 上司にやる気がない
- 重要な仕事ではなさそう
- どう進めたら良いか分からない
と感じるでしょう。
部下を育てるという視点で大切なのは、「方法」ではなく、「目的」「ゴール」を示してあげることです。
そして、困った時にすぐ相談できる関係性を築くことも重要です。
まとめ
確かに20年前と比べれば、若者が扱いにくいと感じることは多いかもしれません。
「何を考えているのか分からない」「指示待ちでやる気を感じない」「実力もないのにすぐに文句を言う」など、不満もたくさんありますよね。
しかし、不満を言っても何も変わりません。
あなたが上司として部下をどう上手に扱うか、そこに集中しましょう。
あなたの常識は、部下の常識ではありません。
どこまでも相手の立場で考えることが大切ですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!