FP2級技能士のきのこです。
FP2級を受験することになった時、「FP3級と2級って何が違うの?」「また新しく勉強すべきことがあるの?」と不安に思う方も多いと思います。
「3級で学んだことを更に深く学びます」と言われても、イメージが湧きませんよね。
FP3級と2級の違いについては、以下の記事でも解説しています。
本記事では、<金融資産運用>において3級合格後、2級受験に向けて新たに勉強する内容をご紹介します。
ぜひ、学習の参考にしてください。
なお、3級で学んだことをざっくりとおさらいしたい方は、こちらの記事を先にご確認ください。
FP2級の新たな学習内容 <金融資産運用>
① 主な経済・景気の指標
- 国内総生産(GDP)
- 景気動向指数
- 日銀短観
- マネーストック
- 企業物価指数
- 消費者物価指数
- 国際収支統計
など、たくさんの指標があります。
3級で中身を一通り勉強したと思いますが、「どこが・どれくらいの頻度で発表するか」を一覧にして暗記しましょう。
② 金融市場
- インターバンク市場
- オープン市場
について、その内容をチェックしましょう。
③ 金融政策と財政政策
3級では、
- 公開市場操作
について学習しました。
2級では、もうひとつの
- 預金準備率操作
について新たに学びます。
④ 預金保険制度
「元本1,000万円まで」と覚えた預金保険制度ですが、2級では更に詳しく学びます。
「名寄せ」についてもチェックしましょう。
⑤ 金融商品販売法
対象外となる金融商品は要チェックです。
⑥ 金融商品取引法
投資家の分類(特定/一般)や、業者に課せられるルールについてざっとチェックしましょう。
⑦ その他の法規等
- 預金者保護法
- 犯罪収益移転防止法
- 個人情報保護法
について、その内容を学びます。
意外と出題されるところです。
⑧ 銀行の金融商品
3級では、金融商品の種類や分類を学んだだけでしたが、2級では、各商品の内容を学習します。
- 銀行の金融商品(流動性預金・定期性預金)
- ゆうちょ銀行の金融商品(流動性貯金・定期性貯金)
- 信託銀行の金融商品(金銭信託)
それぞれの限度額・預入期間・金利・その他の条件について、チェックしましょう。
⑨ 債券のリスク
- 価格変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
- カントリーリスク
について、しっかりと理屈を理解しましょう。
⑩ 株式の取引
- 証券取引所
- 値幅制限
- 立会外取引
- 証券保管振替機構(ほふり)
について、内容をチェックしましょう。
⑪ 信用取引
3級で学習しなかった内容です。
- 制度信用取引
- 一般信用取引
について、簡単に学習します。難しくありません。
⑫ 外貨建て金融商品
外国債券の種類として、3級では
- 外貨建て外債(ショーグン債)
- 円建て外債(サムライ債)
について学びました。
2級では、新たに
- デュアルカレンシー債
- リバース・デュアルカレンシー債
について学習します。
⑬ 金融派生商品(デリバティブ)
- 先物取引
- オプション取引
- スワップ取引
の内容と特徴について学びます。
特にオプション取引は試験で問われやすいポイントです。
⑭ ポートフォリオ理論
まずは、
- ポートフォリオ
- アセット・アロケーション
といった言葉の意味を学習しましょう。
その上で、
- 投資収益率
- 期待収益率
- 分散・標準偏差
などの計算方法を学ぶ必要があります。
- システマティックリスク
- 非システマティックリスク
- シャープレシオ
については、試験でほぼ毎度のように問われるポイントです。
まとめ
金融資産運用については、⑬ 金融派生商品(デリバティブ) や ⑭ ポートフォリオ理論 が新しく学ぶ内容になります。
その他は、「新たに」ではなく「更に少し深く」学ぶようなイメージです。
特に投資信託については、3級で学んだ内容で2級も十分対応できます。
他の科目についても同様に2級の学習内容を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!