FP2級技能士のきのこです。
FP2級を受験することになった時、「FP3級と2級って何が違うの?」「また新しく勉強すべきことがあるの?」と不安に思う方も多いと思います。
「3級で学んだことを更に深く学びます」と言われても、イメージが湧きませんよね。
FP3級と2級の違いについては、以下の記事でも解説しています。
本記事では、<ライフプランニングと資金計画>において3級合格後、2級受験に向けて新たに勉強する内容をご紹介します。
ぜひ、学習の参考にしてください。
なお、3級で学んだことをざっくりとおさらいしたい方は、こちらの記事を先にご確認ください。
FP2級の新たな学習内容 <ライフプランニングと資金計画>
① 住宅ローンの種類
3級では
- フラット35(民間ローン)
のみの学習でOKでしたが、2級では
- 財形住宅融資(公的ローン)
の内容もチェックしましょう。
また、フラット35については、申込者の年収による制限・資金用途の制限・対象住宅の条件についてもチェックしましょう。
② 公的介護保険
- 福祉用具貸与
- 特定福祉用具購入費
- 住宅改修
における、保険金の上限額等をチェックしましょう。
③ 社会保険 雇用保険
高年齢雇用継続給付について、3級より更に詳しく学習します。
- 高年齢雇用継続基本給付金
- 高年齢再就職給付金
のそれぞれの対象者・期間・受給要件等をチェックしましょう。
④ 社会保険 高年齢雇用安定法
- 定年の引き上げ
- 継続雇用制度の導入
- 定年廃止
など、具体的な内容をチェックしましょう。
⑤ 公的年金 国民年金の被保険者
任意加入被保険者の要件をチェックしましょう。
住所・年齢など、複数の要件があります。
⑥ 公的年金 保険料
保険料は更新されます。
最新版をチェックしましょう。
⑦ 公的年金 老齢基礎年金の給付
老齢基礎年金額の計算方法を学びます。
複雑な計算式に見えますが、そう難しくありません。
繰り返し練習しましょう。
⑧ 公的年金 老齢厚生年金の給付
- 特別支給の老齢厚生年金
- 加給年金
- 在職老齢年金
- 離婚時の年金分割制度
など、あらゆる特例を学ぶ必要があります。
それぞれの支給要件などをしっかりチェックしましょう。
⑨ 公的年金 遺族基礎年金の給付
- 寡婦年金
- 死亡一時金
について、3級ではサラッとしか学びませんでしたが、2級ではその要件について詳しく学びます。
⑩ 公的年金 併給調整
- 老齢基礎年金
- 老齢厚生年金
- 障害基礎年金
- 障害厚生年金
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
これら6つは、「個別の要件を満たせば当然に併給される」というわけではありません。
ひとりの被保険者に給付が偏らないよう、「併給調整」が行われます。
どの組み合わせが併給OKなのか/NGなのか、しっかりとチェックしましょう。
⑪ 確定拠出型年金
- 企業型
- 個人型(iDeCo)
それぞれの加入対象者・掛金の拠出限度について詳しく学びます。
⑫ 自営業者等のための年金制度
3級では
- 付加年金
- 国民年金基金
- 小規模企業共済
を押さえればOKでした。
2級では、加えて
- 中小企業退職金共済制度
を学びます。
⑬ 中小法人の資金調達方法
- 直接金融(株式・私募債の発行)
- 間接金融(金融機関等からの借入)
- その他(ファクタリング等)
について、その内容をチェックしましょう。
⑭ 企業の財務状態・経営成績の把握
- 財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー表)
- 財務分析(流動比率・当座比率・固定比率・自己資本比率・ROE)
について、それぞれの見方や用語の意味、計算方法をチェックしましょう。
まとめ
特例の内容や、細かい要件などを覚える必要があります。
また、「個人」ではなく「企業」におけるお金の扱いについて、新たに学ぶことになります。
特に公的年金などは、深入りすればするほど複雑で混乱しますので、要注意ですね。
他の科目についても同様に2級の学習内容を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!