必要以上にプライベートに干渉してくる上司、あなたの周りにもいますよね。
ハラスメント意識の浸透により最近は減ってきた傾向にありますが、それでもまだしぶとく生き残っています。
時代に取り残された残念な上司ですが、私たちが被害を受けている以上、見過ごすわけにもいきません。
本記事では、上司がプライベートに干渉してくる代表的なケース・理由・その対処法について解説します。
悩んでいるという方は、ぜひ参考にして下さい。
では、さっそく見ていきましょう。
上司がプライベートに干渉する代表的なケース 3選
まずは、上司がプライベートに干渉してくる代表的なケースを3つ紹介します。
① 有給休暇の取得理由について
有休申請をすると、
- 「どこか行くの?」
- 「病院?どこか悪いの?」
と、取得理由について聞いてくる上司。
<お前には関係ないから黙って承認しろ>ですよね。
② 恋愛・結婚・子どもについて
何の相談もしていないのに、
- 「彼女(彼氏)できた?」
- 「子どもまだできないのか?」
と、恋愛・結婚・子どもについて聞いてくる上司。
<仕事に関係ないから口出しするな>ですよね。
③ 貯金・車・家について
何かある度に、
- 「ちゃんと貯金しているのか?」
- 「そろそろ車も買ったらどうだ?」
と、余計な一言を言ってくる上司。
<お前の価値観を押し付けるな>ですよね。
上司がプライベートに干渉してくる理由 5つ
では、あなたの上司はなぜそんなにも干渉してくるのでしょうか?
様々なタイプがいますが、ここでは代表的な5つのパターンを紹介します。
当然、複数に当てはまるケースもあります。
① コミュニケーションを履き違えている
「コミュニケーション=何でもかんでも話すこと」だと思い込んでいるのです。
こういった上司は、部下との距離感を掴めておらず、とにかくたくさん話を聞けば仲良くなれると勘違いしています。
② 余計な親心を持っている
まるで我が子を育てるかように、部下に愛情を注ぐ上司もいます。
他人を思う気持ちはむしろ素晴らしいはずですが、部下がそれを求めていない以上は、お節介としか言いようがありません。
③ 自分に酔っている
もっとタチが悪いのは、「部下のことを分かってあげている自分」に酔っているパターンです。
見栄っ張りなタイプに多いですね。
自分の中の「良い上司像」を持っていて、その実現のために部下を利用しているのです。
④ 自分の話ができない
部下とコミュニケーションを取りたいのであれば、部下から話を聞き出すのではなく、まずは自分の話をしたら良いはずです。
しかし、「自分の話ができない=自信がない」上司は、ついついあなたに話を振ってくるのです。
「話がいつも薄っぺらい上司」はこのパターンかもしれませんね。
⑤ 話のネタ探しをしている
これは本当に最悪ですが、あなたの話を聞き出して、他の人との話題にしようとしているかもしれません。
また、場合によっては無意識にこれを行なっている可能性もあります。
「口が軽い上司」「噂話が好きな上司」には要注意です。
プライベートに干渉してくる上司の対処法 5つ
では、プライベートに干渉してくる上司にはどのように対応するのが正解でしょうか。
「それ、ハラスメントですよ」と堂々と指摘できれば良いのですが、なかなか言えないという方も多いと思います。
① 必要最低限の返事をする
「有休取ってどこか行くの?」と聞かれたら、「はい」「いえ」など、本当に必要最低限の返事をするようにしましょう。
「私はこれ以上話すつもりはありません」という意思を伝えるつもりで、可能な限り無表情で返事をするのがコツです。
② 同じ質問を返す
「休みの日は何してるの?」と聞かれたら、「○○さんは何されているんですか?」と同じ質問を返すのもひとつの手です。
話題を上司に振ることで、自分のことは答えずに済むようになります。
③ 別の話題にすり替える
「旦那さんはどんな仕事しているの?」と聞かれたら、「医者とかだったら良いんですけどね。医者ってどれくらい給料もらっているんですかね?」と、適当な話題にすり替えるという方法もあります。
少し難易度が高いテクニックですが、使えそうなときは使いましょう。
④ 嫌であることを真面目に伝える
上記のような対応では、上司からの質問を「かわす」ことはできても、「やめてもらう」ことはできません。
やはり、やめてもらうためには、直接伝えるしかありません。
冗談っぽく伝えるのでは効果がないため、「お気遣い頂けるのは有難いのですが、プライベートのことなのでやめて頂けますか」と真面目に伝えましょう。
⑤ 更に上の上司に相談する
「直接伝える勇気が出ない」「直接伝えたのにやめてくれない」という場合には、更に上の上司に相談することをオススメします。
その上司すらも同じタイプでは完全に八方ふさがりですが…
まとめ
プライベートに干渉する上司の言い訳として、「仕事上だけの付き合いでは味気ない」「仕事以外の話をしてこそ良い関係が生まれる」というものがあります。
確かに、それも一理あります。
しかし問題なのは、「信頼関係を築く前にプライベートに干渉している」ということです。
部下だって、心から信頼している上司であれば、自然とプライベートな相談もするものです。
上司は、自分から根掘り葉掘り聞きだすのではなく、部下から話してくれるまでじっくりと待つことが大切です。
そして、信頼される上司になるために、まずは仕事で頼れる姿を見せて欲しいものです。
プライベートに干渉してくる上司に悩んでいる方は、一人で抱え込まないことが大切です。
周りの頼れる同僚や他の上司に相談してみましょう。
なお、「上司と合わなくて辛い」という方や、「良い上司と悪い上司の違いを知りたい」という方は、以下の記事も併せてお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!