大手メーカーで商品企画業務をしているきのこです。
「メーカーの商品企画」と聞くと、「楽しそう!」「花形!」といった印象を持つ方が多いようです。
確かに、需要を見つけ、新しいモノを生み出す仕事は、非常に面白そうに聞こえますよね。
しかし、「実際にどんな仕事をしているか、具体的なイメージは湧かない」という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、商品企画の具体的な仕事内容・求められるスキルについて解説します。
企画職に興味があるという方はぜひ最後までお読みください!
商品企画の仕事内容 3つ
商品企画とはどんな仕事でしょうか。
当然、業界や会社組織によって異なりますが、大抵の場合は以下3つの業務を行います。
① 市場調査・顧客要望調査
新商品を生み出すにあたり、市場調査は必須業務です。
- 顧客がどんなニーズを持っているか
- 既存の商品で足りない要素は何か
- 同じ商品でも新しい使い方はできないか
など、あらゆる角度から調査を行い、「必要な商品のコンセプト」を探る必要があります。
明確に「これが欲しい」と言ってくれる顧客はそう多くありません。
顧客自身も気付いていない潜在ニーズを引き出すことも必要と言えます。
② 商品企画
当然ですが、これが商品企画業務のメインです。
市場調査・顧客要望調査から得られた情報を基に、「こんな商品が必要だ」という案を形にしていくのです。
- 商品コンセプト
- 市場規模
- 価格案
など、網羅的に情報をまとめ、商品をより具現化することが重要です。
そして、ある程度形になったものを社内でプレゼンし、商品化の承認を貰えれば大成功です。
なお、企業によっては、デザインや設計まで商品企画の担当業務となっているケースもあります。
③ 商品化までのコーディネート
商品化が決まれば、商品開発と連携して動き出します。
開発途中で、必要に応じて顧客へのサンプリングを行うこともあります。
また、製造するための準備も必要です。
- 材料の調達検討
- 商品コード登録
- 自社工場…機械の手配
- 外注…外注先の選定
など、開発完了⇒製造開始までの流れをサポートするのも商品企画の仕事であることが多いです。
商品企画業務で求められるスキル 5選
① 分析力
本当に求められる商品を考える上で、市場の実績や動向を分析する力が必要です。
分析が甘く、思いつきの企画になってしまっては、決して上手くいきません。
② 企画力
分析を基に、良い商品を企画する能力が必要です。創造性も求められます。
商品企画ネタ出しのポイントについては、以下の記事をお読みください。
③ プレゼンテーション能力
どれだけ良い企画でも、プレゼンが下手では話になりません。
商品企画プレゼンの流れや、プレゼンテクニックについては、以下の記事をお読みください。
④ 課題把握・解決力
業界にも寄りますが、商品化が決まってから実際に商品になるまでの道のりは、短くありません。
その中で、たくさんの業務を並行して進めながら、適切に課題を把握・対応していく能力が求められます。
⑤ 調整・折衝能力
いざ商品化へ動き出した時、多くの部署や、外注先との交渉が必要になります。
全体最適を常に考えて選択をすること、良い人間関係を作りながら交渉を進める能力が不可欠になります。
まとめ
自分の企画した商品が世の中に出た時は、本当に嬉しいものです。
「メーカーの花形」と言われるのも分かりますね。
必要能力も5つご紹介しましたが、これらは仕事をやりながら身に付けるものでもあります。
「憧れるけど自分には無理かな」と諦めず、興味があれば挑戦してみましょう!
ただし、キラキラしたイメージだけで企画職に憧れるのは要注意です。
「意外と泥臭くて辛い!」という経験を書いた記事も併せてお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!