宅建試験に独学4カ月で一発合格したきのこです。
宅建の勉強で最もつまづきやすいのが民法(権利関係)ですよね。
私自身も非常に苦労した1人です。
用語や事例もややこしく、「もう無理…」と感じている人も多いのではないでしょうか。
宅建試験の全50問中、14問が民法(権利関係)から出題されます。
これは全体の約3割に当たります。
ただ皆さん、絶対に諦めないでください!
ここで点を取れるかどうかが運命の分かれ道です。
私も最後まで諦めずに挑戦し、最終的には14問中10問正解できました。
本記事では、民法(権利関係)を学習する上での心得や具体的なポイントをお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
なお、オススメの学習順番やまとめノート作りについては、以下の記事で解説しています。
民法(権利関係) 勉強の心得 3つ
① 丸暗記はNG
宅建業法や法令上の制限などと大きく違う点は、単純な丸暗記ではNGであるということです。
当然、覚えるべき数字や条文は出てきます。
しかし、「この言葉が来たらこの数字」と安直に覚えてしまうと、引っ掛け問題にまんまと引っ掛かります。ご注意ください。
② 深入りはNG
過去問を解いていると、どうしても理解できない問題が出てくると思います。
不明点を明確にしようという姿勢は勉強においてとても大切ですが、民法(権利関係)に関しては、深入りしてあまり時間を掛けすぎないよう心がけましょう。
というのも、民法(権利関係)は学習範囲に対して出題数が少ないため、その時間を宅建業法に回した方が効果的と言えます。
③ 体系的に学習する
勉強をはじめると、今自分がどこを学習しているのかわからなくなることがよくあります。
こまめに目次を確認するなどして、自分が何を勉強しているか、見失わないように気を付けましょう。
民法(権利関係) 具体的な勉強ポイント 5つ
① 用語の意味を正確に理解する
- 無効と取消と解除の違いは?
- 委任と請負の違いは?
- 所有と占有の違いは?
- 保証と連帯保証と根保証の違いは?
- 賃借権と地上権の違いは?
ややこしいですね。これら全て意味も法律効果も異なります。
まずは、ひとつひとつの用語の意味をしっかりと理解しましょう。
これを疎かにして過去問に取り掛かると、沼にハマってしまいます。
② 原則と例外を理解する
法律には必ず、「原則」と「例外」が存在します。
そして、試験に問われるのは「例外」なのです。意地悪ですよね。
例外が適用される条件も正確に捉える必要があります。
テキストや問題解説内の「ただし」「例外として」などといった文言に注意をしながら勉強を進めましょう。
③ 第三者の立場を理解する
民法(権利関係)においては、第三者関係が非常に重要です。
想像できると思いますが、1対1の関係であれば法律関係もシンプルですが、3人目が登場すると、途端に複雑になります。
第三者が2人にとってどんな関係の人なのか、契約の前と後どちらから関与した人なのか、事実を知っていたのか知らなかったのか。
そういった条件を基に、どういった法律効果が発生するのかを見極める必要があります。
そして、やはり試験には「第三者」が良く出るのです。
④ 関係図を書いて理解する
複雑な法律関係を攻略するには、関係図が必要です。
関係図を書く時の超重要ポイントは、「売主を左・買主を右」「債権者を上・債務者を下」など、自分ルールに則って書くことです。
これを徹底するだけで、格段にレベルアップします。
視覚的に理解できるようになり、問題が解きやすくなるのです。
関係図の書き方・コツについては、以下の記事をお読みください。
⑤ 借地借家法・区分所有法・不動産登記法に力を入れる
この3つの法律は必ず出題されます。
範囲の広い民法(権利関係)において、「必ず出題される」ということは、勉強のコスパが高いということです。
特に区分所有法は範囲も狭く内容も単純です。
民法(権利関係)に苦手意識のある人は、区分所有法からスタートしても良いと思います。
限界を感じた人へのアドバイス
それでも民法(権利関係)が無理!という方へ2つのアドバイスです。
① 「ズルい人を許さない」という視点で解く
これは、分からない問題に出くわした時にも役に立つアドバイスです。
法律は、「ズルい人」を許しません。
ズルい人には厳しくなるように作られています。当然ですよね。
事例を読んでいて、ズルい登場人物が、そのまま得をするようなことはないと覚えておきましょう。
その視点を持つだけで、なんとなく答えを導き出せることがあります。
② 勉強範囲を絞る
「民法(権利関係)は捨てる」という人がたまにいますが、これは絶対にお勧めできません。
完全に捨ててしまっては、ほぼ確実に試験に落ちます。
本当に無理だという人は、勉強範囲を絞るようにしましょう。
制限行為能力者・抵当権・代理・時効・相続など、民法(権利関係)の中でも頻出と言われる範囲があります。
過去問を10年分見れば、傾向は掴めるはずです。
頻出範囲のみに学習を絞ることで、負担を軽くすることが出来ます。
その分の時間を他の科目に使うと良いでしょう。
まとめ
民法(権利関係)が宅建の合否を決すると言っても過言ではないように思います。
特に近年、受験生のレベルが向上しております。
にも拘らず合格点が従来と同等ということは、問題が難化しているということです。
民法(権利関係)は引っ掛け問題が出やすいため、今後も民法(権利関係)の攻略がカギになることは間違いないでしょう。
他の科目についても、勉強ポイントを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
厳選オススメ通信講座もありますので、独学に限界を感じた方は参考にしてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!