きのこです。
新卒で大手メーカーに就職し、現在は商品企画業務をしています。
製造業(メーカー)にどんなイメージをお持ちでしょうか?
日本には、TOYOTAやSONYなど、世界に名立たるトップメーカーが存在します。
「そんな企業で働けたらきっと楽しいだろうな。」「自分の携わった商品を街中で見られたら幸せだろうな」という漠然とした良いイメージを持っている方も多いと思います。
本記事では、製造業(メーカー)で実際に働いて感じた大変さを3つご紹介します。
営業・製造など、職種によって異なる辛さも当然ありますが、製造業(メーカー)であればどんな職種にも通じる内容となっています。
「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、ぜひ知っておいて頂きたい情報です!
ではさっそく見ていきましょう。
製造業(メーカー)で実際に働いて感じた辛さ・大変さ 3選
① 商品が実体を持っているからこその面倒さ
自分の携わった商品を街中で見かけることが、製造業(メーカー)従事者の最大のやりがいです。
しかし一方で、実体を持っているからこその面倒さがあるのも事実です。
- 同じように作っているのに個体差が出る
- サンプル品を実際に送って顧客とやり取りする
- サンプル品や写真と実物の色味が違う
- 社内の品質基準はクリアしているのにクレームを受ける
など、挙げたらキリがないですが、とにかく面倒な問題が日々多発するのです。
これらは、サービス提供や、商社・仲介業者などであれば、直面しないような課題ですよね。
更にもうひとつ、皆さんは「PL法(製造物責任法)」をご存じでしょうか。
製品物の欠陥により損害が生じた場合の、製造業者等の損害賠償責任について定めた法律です。
製造側が意図しない方法で使用されたとしても責任が問われる可能性もあるため、これもまた製造業の苦しさとも言えるでしょう。
② 営業・製造の仲が悪い
製造業(メーカー)において、営業と製造の仲が悪いのは鉄板です。
会社が大きくなればなるほど、営業と製造の溝は深くなりやすいと言えます。
経験したことのない人は、「なんで同じ会社なのに仲が悪いの?」と疑問に思うかもしれませんね。
簡単に言えば、営業・製造どちらも、「あいつらのせいでこっちが苦労している」と考えているのです。
どちらが悪いという訳ではないのですが、結局はそれぞれの立場からの視点が違うことが原因です。
詳しくは、以下の記事で解説していますので、興味のある方は併せてお読みください。
③ 自社工場を持つというリスクが大きい
製造業(メーカー)は、自社工場を持っています。
近年は「ファブレス=工場を所有せずに製造業としての活動を行うビジネスモデル」もあるようですが、ここでは「製造業(メーカー)=工場を持っている」という前提で話を進めます。
工場を持っていることは、実はそれだけで大きなリスクです。
ここでは2つのリスクを紹介します。
1つ目は、「災害リスク」。
地震や水害などで工場が稼働できない状況になれば、「モノが作れない=収入源がなくなる」ことになります。
リスク分散のために工場を点々と建てることも可能ですが、その分製造コストが上がることになります。
2つ目は、「人員リスク」。
年中、一定量の製品を生産し続けているという工場ばかりではありません。
少なからず、生産の波があるものです。
繁忙期には工場の人員が不足し、閑散期には余ってしまうというのは、製造業(メーカー)の宿命と言えます。
まとめ
特に①については、日々の業務で本当に苦しむことが多いです。
「モノ」があるから在宅勤務がなかなかできないというのも、製造業(メーカー)の特徴と言えます。
製造業(メーカー)で働いてみたいという人は、ぜひ心して挑んでください。
なお、製造業(メーカー)で実際に働いて感じたやりがいについては、以下の記事で紹介しています。
併せてお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!