仕事には、人間関係の悩みがつきものです。
その中でも、「上司と合わない」という悩みを持っている人は非常に多いように感じます。
毎日、嫌でも関わらざるを得ないのが上司です。
意見や考え方が合わないだけならまだしも、上司のやり方を押し付けられたりしたら、それだけで毎日のストレスは計り知れません。
私は、これまで9人の上司の下で働いてきました。
良い上司・悪い上司と本当に様々なタイプがいました。
悪い上司と働いた時は、ストレスを感じすぎて転職を考えたほどです。
良い上司と悪い上司の特徴については、以下の記事をお読みください。
本記事では、上司と合わないと感じた時にすべきこと/してはいけないことを解説します。
上司のタイプ別に、合わないと感じる上司への対応方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
正直、上司を変えることは難しいため、まずは自分が変わるしかありません。
あなたの変わった姿を見て、上司も少しずつ考え方が変わってくるかもしれませんね。
上司と合わない時にすべきこと
① 上司と自分を分析する
漠然と「この上司とは合わない」「嫌だ」と考えていませんか?
「合わない」と感じるのには、必ず理由があるはずです。
- 上司のどの部分に共感できるか
- 上司のどの部分に共感できないか
- 具体的なエピソードはあるか
- 共感できない理由は何か
- なぜ上司はそのような行動をとるのか/そのように考えているのか
- 自分だったらどうするのか/どう考えるか
これらを明確にしないことには、対応策も考えられません。
まずは、エピソードも含めて様々書き出して、上司と自分自身の分析をしてみましょう。
② 上司に対する自分の行動を変える
冒頭にも伝えた通り、「相手を変えたければ、まずは自分が変わること」が重要です。
合わない上司に対して、無理に自分を合わせていく必要はありません。
しかし、上司からの理解を得たり、上司を上手に使っていくためには、時に自分の考え方や行動を変える必要もあるのです。
上司のタイプ別の対処法を、本記事の下段でご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
③ 更に上の上司に相談する
自分の行動を変え、努力したとしても、なかなか関係が改善されないことは珍しくありません。
そんな時は思い切って、更に上の上司に相談することをオススメします。
役職が上にいけばいくほど、コンプライアンス順守や社員満足度などに対して、高い意識を持っているはずです。
あなたの主張が正しいと感じてもらえれば、上司を指導/処罰してくれることでしょう。
部下に無関心で、取り合ってもらえないという可能性もあります。
しかし、万が一これを理由に退職することになった場合、「ちゃんと相談をした」という事実が、有利に働く可能性もあります。
いずれにしても、「正しいルートで正しく相談すること」は、自分を守るために必要な行動です。
上司と合わない時にしてはいけないこと
① 悪口・陰口を言う
上司の悪口や陰口を、つい同僚などにこぼしてしまうという人も多いと思います。
確実に信頼できる仲間であればOKですが、だれかれ構わずに言うのはNGです。
回り回って、本人の耳に入る可能性があるからです。
そうなってしまっては、関係の修復は不可能と言えます。
② 感情的に不満をぶつける
「悪口・陰口を言うくらいなら、直接本人に伝えた方が良い」という意見もありますが、上司本人に対して感情的に不満をぶつけるのはNGです。
こちらが感情的になってしまっては、建設的な会話はできません。
本人に直接伝えるという場合は、
- 自分たちの関係のどこが問題か
- 理想はどんな関係性か
- そのためにどのようにしていきたいか
といった内容を、論理的に、丁寧に、しっかりと言葉を選んで伝えましょう。
③ 安易に転職する
上司と合わないという理由で「安易に」転職してはいけません。
ある調査によると、会社員のうち、「合わない上司がいる」と回答した人は約70%に上ったと言います。
自分自身が変わらない限り、どこに行っても、人間関係の悩みは変わらないことが多いです。
また、「上司と合わない」という理由で離職した人は、転職市場であまり好印象を与えないことも事実です。
そのため、安易に転職を考えるのではなく、まずは自分が今の状況を打破することを考え、努力しましょう。
ただし、「絶対に転職をするな」という訳ではありません。
「これ以上は本当に心身を壊してしまう」と感じた場合は、迷わず退職・転職する勇気が必要です。
上司のタイプ別対処法
① 感情的タイプ
部下に対して、感情的に怒鳴ったりするタイプの上司です。
「パワハラ」が社会問題化してから、ずいぶん減ったようにも思いますが、まだ確実に存在しています。
彼らに対しては、「ありがとうございます!」「勉強になります!」と常に笑顔で接しましょう。
怒鳴っても全く響いていない、凹んでいないという姿勢を貫くと、彼らも怒りがいが無いと感じていくでしょう。
② 自分至上主義タイプ
常に自分が正しいと思い込んでいて、自分のやり方や考え方を押し付けてくるタイプの上司です。
非常にプライドが高く、部下を見下すことも少なくありません。
彼らに対しては、まずはプライドを傷つけないことが大切です。
こちらが謙虚な姿勢・従順な姿勢を見せていきましょう。
「上司の言う通りにやろうと思いますが、こういう方法も考えています」といった具合に、上手に自分のやり方に誘導していけると、なお良いでしょう。
③ 長い物には巻かれろタイプ
下に対しては強気なくせに、上に対しては弱気で従順なタイプの上司です。
Aで進めるはずが、上からちょっと言われただけで、すぐにBに舵を切ったりしてしまいます。
頼りないと感じると思いますが、「それがサラリーマンだ」と言われればそれまでです。
しかし、結論が二転三転することで被害を受けるのは、私たちです。
長い物に巻かれろタイプの上司に困っている場合、「はじめから”更に上の上司”も交えて会話を進める」「頻繁に”更に上の上司”に情報を入れておく」ことが重要です。
④ リーダーシップゼロタイプ
リーダーシップがまるでなく、何も決められないタイプの上司です。
自信がなく、いつも周りの様子ばかり伺って生きてきたのでしょう。
彼らに対しては、自分がこうだと思ったことをはっきりと伝えましょう。
「これがベストな選択です」「これ以外考えられません」と、こちらが自信満々に伝えることで、決断する後押しをしてあげるのです。
「どっちが上司なんだか…」と呆れてしまう気持ちもあると思いますが、そこはグッとこらえて広い心を持ちましょう。
⑤ 無関心タイプ
部下や、部下の仕事に対して無関心な上司です。
場合によっては、会社自体・仕事自体にも無関心な可能性があります。
関心がない場合は、むしろ好都合かもしれません。
言い換えれば、「あなたの好きなようにやっていい」ということだからです。
しかし、相手が無関心だろうが、報告・連絡だけはしっかりとしておきましょう。
後から何か問題になった時に、自分の身を守るためです。
まとめ
「合わない人と働く」という経験は、決して無駄ではありません。
辛いと感じている方も多いと思いますが、この経験が、あなた自身を大きく成長させることは間違いないのです。
たとえ上司と合わなくても、上司以外の皆から信頼される姿勢で働くことが大切です。
そんなあなたの姿を見て、「自分が間違っていた」と上司が自覚する日が必ず来ます。
冒頭にも述べた通り、「人を変えたければまず自分が変わること」です。
とても辛いと思いますが、一緒に乗り越えていきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!