他人と一緒に働いている以上、ストレスはつきものです。
その中でも、「仕事が遅い部下/後輩についイライラしてしまう」という方は多いのではないでしょうか。
きっとあなたは「仕事がデキる人」なのだと思います。
だからこそ、自分のように動けない他人に対して、「なんでできないの!?」「もっと速く仕事してよ!」と感じてしまうのですよね。
ましてや、その部下/後輩のサポートを自分がしなければいけないことになれば、より一層ストレスがかかります。
「仕事がデキる人ほど損をする」という実態に、イライラが最高潮だという人もいると思います。
本記事では、仕事が遅い部下/後輩にイライラしてしまう時の対処法をご紹介します。
状況を改善するには、「自分を変える」か「相手を変える」か、どちらかしかありません。
これら2つの視点から解説しますので、ぜひ参考にして下さい。
それではさっそく見ていきましょう。
自分を変える
① 相手の状況を知る
「仕事が遅い人=仕事がデキない人」とは限りません。
あまりにも仕事が多すぎて、処理が間に合っていない可能性があるからです。
部下/後輩という近い存在とは言え、あなたの知らないところで、大変な業務をたくさん抱えているかもしれません。
まずは相手の状況を知るところから始めると良いでしょう。
どんな業務をどの程度持っているのかが見えるようになれば、「1週間くらいは待ってあげよう」と大きく構えられる自分になるかもしれません。
相手のことを知ろうともせず、相手を責めるのはやめましょう。
② 相手の良いところに目を向ける
仕事が遅い人には色々なタイプがいますが、丁寧に仕事をしているという場合もあるでしょう。
まだ業務に慣れておらず、「間違えないように」「綺麗な仕上がりになるように」と、時間を掛けているという可能性もあります。
「仕事が遅い」という悪いところだけでなく、「丁寧」「確実」などといった、相手の良いところを見つけていくことも重要です。
良いところが見えてくれば、少しは相手を許せる自分になれるかもしれませんね。
③ 自分のスキルUPの機会と捉える
仕事が遅い人と一緒に仕事をすると、サポート業務が増えることも多いと思います。
単純に仕事を手伝うだけでなく、相手のタイムマネジメントを一緒に考えてあげたり、進捗を頻繁にチェックしてあげたり、そういった作業も必要になります。
これは、短期目線で見れば「面倒なこと」ですが、長期目線で見れば「自身のスキルUP」に繋がります。
今後、役職が上がっていくにつれ、管理者としてより多くの部下のマネジメントを行うことが求められます。
そんな時、今の経験が必ず活きるはずです。
色んなタイプの部下を上手に使える自分になるためには必要な経験だと割り切り、目の前の部下/後輩から学べることを見つけましょう。
相手を変える
① 状況を冷静に伝える
相手の仕事が遅いと、ついついプレッシャーを掛けたくなってしまうという方も多いと思います。
「本件の進捗はどうなっているの?」「いつまでに終えられるの?」としつこく問いただしたくなりますよね。
しかしその方法では、相手から反感を買ったり、相手が委縮してしまったりします。
言い方があまりにもキツイ場合には、パワハラだと訴えられてしまうかもしれません。
大切なのは、「あなたの仕事が遅いことでこんな影響が出ている」ということを丁寧に、冷静に伝えることです。
「冷静」と「冷酷」は違いますので、要注意ですよ。(笑)
もし相手が、「多少遅れてもいいか」「そんなに大ごとじゃないだろう」と考えている人であれば、このように伝えることで状況が改善されるかもしれません。
② タスクと納期を明確にしてもらう
仕事が遅い人は、「何をいつまでにやらなければいけないか」を、自分でも分かっていない可能性が高いです。
仕事が遅い部下や後輩に困っているという場合は、タスク・納期を常に明確にするように指導しましょう。
Excelなどで簡単にタスクを一覧にし、納期や進捗を簡単に記載してもらうのです。
そして、最低でも週に1度、一緒に確認をしてあげることが必要です。
この際、優先順位の付け方も丁寧に教えてあげる必要があります。
優先順位の正しい付け方については、以下の記事を参考にしてください。
③ スケジューラに業務内容を全て入れてもらう
もうひとつ、業務の見える化を行うための方法として、スケジューラの活用があげられます。
多くの企業では、スケジュールを社員間で共有していると思います。
その場合、スケジューラに会議・打合せの予定だけでなく、業務内容もすべて入れるように指示しましょう。
「どの時間に何の業務を行うか」を明確に記載してもらうことで、「どの業務にどれだけの時間が掛かっているか」「その時間は妥当なのか」が一目で分かるようになります。
妥当でない場合、その業務を更に効率よくこなすための方法を一緒に考えてあげることです。
このようにして、「業務のやり方」をイチから教え直せば、仕事をもっと早くこなしてくれるかもしれません。
まとめ
繰返しになりますが、仕事が遅い部下/後輩にイライラしてしまう場合、「自分を変える」か「相手を変える」という方法でしか、状況は改善されません。
相手を変えることは、そう簡単なことではありません。
そのため、自分を変える努力をする方が先です。
「なぜこんなやつのために」と思ってしまう気持ちも分かりますが、あなた自身の成長のチャンスと捉え、前向きに頑張りましょう。
また、「自分自身、仕事が遅くて人に迷惑を掛けているかも…」という方は、以下の記事をお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!