大手メーカーで商品企画業務をしているきのこです。
世の中には、「ITに弱い上司」が溢れかえっています。
そして、そんな上司は往々にして部下から嫌われてしまいます。
これは、単に「ITに弱いから」嫌われているのではありません。
本記事では、ITに弱い上司が嫌われる真の理由と、そんな上司への対応策をご紹介します。
「自分の上司がITに弱い」という方は、本記事で紹介する対処法を参考に、実践してみてください。
もし、「自分自身がITに弱い上司である」という方は、部下から嫌われないよう、行動を改めてください。
では、さっそく見ていきましょう。
ITに弱い上司が嫌われる真の理由 3つ
① できないことを開き直るから
「俺、IT系に弱いんだ」
「こんなの、おじさんには分かんないよ」
ITに弱い上司の多くは、「恥ずかしい」「もっと努力しなきゃ」とは1ミリも思っていません。
「そういう世代だから」と開き直ることで、自分を正当化しているのです。
部下は、自分の実力が及ばないことに対して、日々怒られたり努力したりしています。
そんな部下から見れば、できないことを開き直る上司の態度に納得できないのは当然のことです。
できなければ、できないなりに努力する。人に迷惑を掛けていることを自覚して、謙虚になる。
そういう姿勢がなければ、部下から嫌われてしまうのです。
② ITリテラシーを軽視しているから
「ITは、仕事の本質じゃない」
「あいつはITに強いだけで、優秀ぶっている」
ITに弱い上司は、そもそも仕事におけるITリテラシーを軽視しています。
そればかりか、酷い場合には、ITに強いの人を馬鹿にすることさえあります。
ITは、人間が最大限の力を発揮するための必須ツールです。
ITを活用し業務効率化をすることで、「人にしかできない仕事」により多くの時間を作ることができます。
ITは仕事の本質ではないかもしれませんが、仕事の「土台」「基盤」であることを肝に銘じてほしいところです。
③ 非効率を押し付けるから
「このシステムの使い方わかんないから、印刷してくれ」
「ファイルをメールに添付して送るから、編集して返信するように」
開き直ったり軽視したりするばかりか、自分のやり方を押し付けてくる上司も少なくありません。
IT技術やツールを活用すればすぐに済む仕事であっても、ITに弱い上司は非効率なやり方を部下に指示するのです。
部下からすれば、「無駄に仕事を増やされた」と感じるのは当然です。
ITに弱いという自覚があるなら、せめて「もっと効率の良い方法あるかな?」と部下に頼ってみる姿勢が必要です。
「最近の若手は効率ばかり求める」などと言う上司がいますが、その上司が非効率すぎるだけなのです。
ITに弱い上司への対応策
① マニュアルを作成する
あなたの上司は、「とにかくやり方がわからない」という理由でITから逃げている可能性が高いです。
そんな上司の場合、面倒ですがやり方を教えるしかありません。
何度も同じ質問をされるのはうんざりだと思いますので、マニュアルを作りましょう。
プライドが高い上司は、マニュアルを送ると「バカにしているのか」と怒ってしまう可能性があります。
部署内の全員宛に送るなど、上司のプライドを傷付けないように気を付けましょう。
② ネット検索の結果を示す
社内の特殊なシステムならともかく、「Excelの操作方法」「オンライン会議の繋ぎ方」など、ネットで調べればわかることも、聞いてくる上司が多いのが実情です。
毎回時間を取られる部下からしたら、「調べればわかるだろ」と腹立たしくなりますよね。
そんな場合は、口頭や画面で説明するのではなく、「少々お待ちください」と言って、関連URLを送付しましょう。
「ネット検索すればすぐに出てきますよ」ということを暗に伝えるのです。
初めは何の効果もないかもしれませんが、めげずに延々と繰り返すことで効果が期待できます。
「聞く前にちょっと調べてみよう」という気持ちになってくれる可能性があるのです。
しかし、「部下に聞けば調べてもらえる」と思われてしまう可能性もあるので注意が必要です。
そのように感じた場合、「ネットには解決策ありませんでしたか?」と毎回聞き、自主的な検索を促しましょう。
③ ITの具体的な活用事例を教える
ITの具体的な活用事例を示し、活用によって得られる効果を、丁寧に教えてあげることも重要です。
ITに弱い上司であっても、「何となく便利そう」というイメージは必ず持っているはずです。
「ITを活用すれば同じ仕事で楽ができる」ということを具体的に教えてあげれば、上司もITに魅力を感じ、「自分も使いたい」と思ってくれることでしょう。
ただし、プライドが高い上司には逆効果です。
こちらから教えようとすると、「バカにしやがって」「俺には俺のやり方がある」と怒らせてしまう可能性が高いので、注意してください。
まとめ
職場の皆が我慢して上司に合わせてあげている場合、上司は、「ITに弱くても何とかなる」と思っているかもしれません。
その場合、同僚などと協力して、「活用できて当然」という空気感を上手に作ることが大切です。
最近は、ITに弱い人への「テクハラ」なども社会問題になっていますので、直接的な言葉や明らかな態度は避けるようにしましょう。
また、自分と合わない上司に悩んでいるという方は、以下の記事を併せてお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!