独学4カ月で宅建試験に合格したきのこです。
宅建士の試験は、大きく4科目から構成されています。
初学者は、どの科目から勉強を始めるべきか悩みますよね。
私は、民法(権利関係)から勉強を始めました。
しかし、正直これは失敗だったと思っています。
学習順番は、学習効率や、モチベーションの意地に大きく関わります。
本記事では、各科目の学習難易度や特徴を基に、「宅建士を勉強するならこの順番がベストだ!」という私のオススメを紹介します。
宅建試験に初挑戦という初学者に向けた内容です。
ぜひ参考にしてください。
なお初学者は、通信講座を活用することでより効率的に学習を進めることができます。
厳選した超オススメ通信講座を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
宅建 各科目の学習難易度・特徴
学習難易度は、内容の複雑さや、テキストの量に対する出題数を加味し、3段階で評価しています。
民法(権利関係)
学習難易度:★★★
民法の条文や判例を通して、基本的な法律上の権利関係を学習する科目です。
一度テキストに目を通せばわかりますが、法律に初めて触れる方は、まず文言の理解に苦しみますし、何よりページ数が最も多い科目なのです。
また、「善意/悪意」「後見人」「無権代理」…初めて聞くような単語も頻出します。
暗記だけではダメで、「どうしてこうなるのか」という理屈を理解していないと、試験では得点できません。
民法(権利関係)に苦手意識の強い方は多く、挫折者が続出しています。
宅建業法
学習難易度:★☆☆
宅地建物取引業に関する手続きや規則を学習する科目で、これが宅建試験のメインとなります。
とはいえ、テキストのページ数は民法(権利関係)ほど多くありませんし、内容も複雑ではありません。
暗記する量はとても多いのですが、暗記さえすれば9割は得点することができるでしょう。
逆に言えば、宅建業法を完璧にしなければ、宅建試験の合格は難しいということです。
宅建業法は、最も時間をかけて取り組むべき科目と言えます。
法令上の制限
学習難易度:★★☆
都市計画法や建築基準法をはじめ、いくつかの関連した法律を学習する科目です。
特に都市計画法は、似た単語が多く、内容も非常に複雑です。
初学者は間違いなく混乱することでしょう。
都市計画法以外の法律は、宅建業法と同等レベルの難易度といえます。
広く浅くというイメージですので、試験で問われる知識レベルもあまり深くありません。
税その他
学習難易度:★☆☆
宅地建物に関する税金や、その他関連知識を学習する科目です。
税金の特例など、細かい数字を覚えなくてはならない部分もありますが、複雑な内容ではありません。
税以外で5問出題されますが、特に「広告」「土地・建物」に関して言えば、一般常識的に答えを導けるケースも少なくありません。
引っ掛け問題もほとんど出題されないため、基本的には過去問さえ押さえておけば問題ない科目と言えます。
宅建 オススメの学習順番
結論ですが、以下の順番で学習を進めるのが最も効率的です。
まずは「宅建業法」を学習すべきです。
理由を3点ご説明します。
- 試験で最も出題数が多いため(50問中20問)
- 内容が理解しやすく、スムーズに学習できるため
- 時間を掛けて繰り返し学習し、記憶を定着させる必要があるため
次に学習すべきは、「法令上の制限」「税その他」です。
理由を3点ご説明します。
- 宅建業法と似た系統の暗記科目であり、流れで学習しやすいため
- テキストも薄く、時間を掛けずに終わらせることができるため
- 2科目を先に終わらせることで、民法(権利関係)に集中できるため
なお、「法令上の制限」「税その他」は、どちらが先でも学習効率に大きな差はありません。
ざっと一通り読んでみて、得意そうな方から始めてみても良いでしょう。
「民法(権利関係)」は、最後に学習すべきです。
理由を3点ご説明します。
- 民法(権利関係)で挫折し、宅建試験を諦めてしまうのを防ぐため
- 学習に時間が掛かり、学習ペースが掴めなくなってしまうのを防ぐため
- 時間を掛けたからと言って、簡単に得点に結び付けられる科目ではないため
私の場合は、何も考えず、テキストの順番通りに学習を進めてしまいました。
(① 民法(権利関係) ② 宅建業法 ③ 法令上の制限 ④ 税その他)
しかし、これが大きな失敗でした。
民法(権利関係)がなかなか理解できず、「本当に宅建に合格できるのだろうか」と不安になったことをよく覚えています。
「民法(権利関係)から始めると挫折しやすい」という話はよく聞きますが、まさにその通りだと感じました。
また、時間を掛けすぎてしまったせいで、「残り3科目もあるのに…」という焦りを感じながら学習を進めることになってしまいました。
「宅建業法からやれ!」とあの頃の自分にアドバイスをしてあげたいです…(笑)
まずは「宅建業法」に時間をしっかり掛け、「法令上の制限」と「税その他」をパパっと終わらせ、腰を据えて「民法(権利関係)」に取り掛かる。これが宅建に独学で合格するためのロードマップです。
まとめ
この順番にすることで、学習効率が上がり、心に余裕を持って勉強を進めることができます。
「これまでに宅建の受験経験がある」「民法の学習歴がある」という方以外は、絶対に民法(権利関係)から学習を始めてはいけません!ご注意ください!
また、宅建独学のスケジュールやまとめノート作りでお悩みの方は、以下の記事を併せてお読みください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!