FP2級技能士のきのこです。
「FP3級の試験に出るところ、要点だけ絞って全部教えて!」と思っていませんか?
超簡潔に全部がまとまっているものって、意外とないですよね。
FP試験は6科目に分かれています。
科目間での関連性はあまりないので、どの科目から勉強を始めてもOKです。
ただ、「特にこだわりもないし…」ということで、ライフプランニングと資金計画から勉強を始める方も多いのではないでしょうか。
しかし、これが意外と難しい!私自身、最後までこの科目が一番苦手でした。(笑)
本記事では、ライフプランニングと資金計画の重要ポイントを20個ご紹介します。
試験直前の確認用としても役に立つと思いますので、ぜひ参考にして下さい。
学習順番やまとめノート作りに悩んでいる方は、以下の記事も併せてお読みください。
ライフプランニングと資金計画 重要ポイント20個
① 6つの係数
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 資本回収係数
- 年金現価係数
② キャッシュフロー表
- 可処分所得=年収ー(社会保険料+所得税+住民税)
「しゃ」「しゅ」「しょ」と覚えましょう!
③ 教育ローンと奨学金制度
- 教育ローンには公的/民間ローンがある
- 公的ローン(教育一般貸付)のみ学習すればOK
- 教育一般貸付の融資限度額は350万円/人、返済期間は最長15年
- 奨学金制度には第1種/第2種がある
- 第1種が無利息、第2種が利息あり
④ 住宅ローンの種類
- 住宅ローンには公的/民間ローンがある
- 民間ローン(フラット35)のみ学習すればOK
- フラット35は固定金利、融資限度額は8,000万円、返済期間は最長35年
⑤ 住宅ローン 返済方法
- 元金均等返済/元利均等返済がある
- 総額では、元金均等返済の方がお得
- 元利均等返済では、初期の返済は利息部分が大きい(徐々に利息部分は減っていく)
図を描いてイメージしましょう!
⑥ 住宅ローン 繰り上げ返済
- 返済期間短縮型(返済額は変えない)と返済額軽減型(返済期間は変えない)がある
- 返済期間短縮型の方がお得
⑦ 健康保険/国民健康保険
- 保険料は労使折半
- 医療費の自己負担額は、小学生~70歳が3割
- 傷病手当金は、4日目から最長1年6カ月間支給
- 国民健康保険には「〇〇手当金」がない
⑧ 健康保険 任意継続被保険者制度
- 継続して2カ月以上加入
- 退職後20日以内に申請
- 退職後2年間、退職前の健康保険に加入可能
「にんい=2」と覚えましょう!
⑨ 後期高齢者医療制度
- 75歳以上は全員対象
- 自己負担額は原則1割
⑩ 公的介護保険
- 第1号被保険者は65歳以上
- 第2号被保険者は40歳以上65歳未満
- どちらも自己負担額は原則1割
- 第2号の場合、老化に起因するものによってのみ受給可能
⑪ 労災保険
- 1人以上の労働者(アルバイト含む)を使用する事業所は強制加入
- 保険料は全額事業主負担
- 休業補償給付は、4日目から給付基礎日額の60%支給
⑫ 雇用保険
- 保険料は事業主と労働者で負担(労使折半とは限らない)
- 基本手当の給付日数は、最多と最少のみ押さえればOK
- 受給要件は離職前2年間で通算12カ月の被保険者期間(自己都合退職)
- 待期期間は7日間+2カ月間
⑬ 公的年金
- 第1号/第2号/第3号被保険者の区分
- 第1号のみ保険料の免除/猶予制度あり
- 第1号のみ付加年金制度あり(400円/月保険料加算)
- 年金の支給は偶数月の15日(前月までの2カ月分)
⑭ 公的年金 老齢基礎年金
- 受給資格期間が10年以上の人が65歳になった時から給付
- 受給資格期間=納付済期間+免除期間+合算対象期間
- 繰上げ支給は月数×0.5%減算、繰下げ支給は月数×0.7%加算
⑮ 公的年金 老齢厚生年金
- 老齢基礎年金の受給資格を満たし、厚生年金の加入期間が1カ月以上の人に支給
- 加入期間が1年以上であれば、特別支給の老齢厚生年金(60~64歳)受給可
- 1961年4月2日生まれ以降の人は、特別支給の老齢厚生年金(60~64歳)受給不可
- 加入期間20年以上で、配偶者(65歳未満) or 子(高校生以下)がいれば加給年金の受給可
- 60歳以降で企業で働く人は、所得に応じて減額調整される
⑯ 公的年金 障害基礎年金
- 納付済期間+免除期間が全被保険者期間の3分の2以上でなければならない
- 1級:障害基礎年金額×1.25+子の加算額
- 2級:障害基礎年金額+子の加算額
⑰ 公的年金 障害厚生年金
- 1級:障害基礎年金額+報酬比例の年金×1.25+配偶者加給年金
- 2級:障害基礎年金額+報酬比例の年金+配偶者加給年金
- 3級:報酬比例の年金
⑱ 公的年金 遺族基礎年金
- 子 or 子のある配偶者が受給可
- 子=18歳到達年度の末日までの子 or 20歳未満で障害等級1・2級
- 寡婦年金と死亡一時金はいずれか一方を選択(第1号のみ)
⑲ 公的年金 遺族厚生年金
- ①妻/夫/子 ②父母 ③孫 ④祖父母 の順に受給可(兄弟は不可)
- 年金額は老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3相当額
- 40歳以上で子のない妻は中高齢寡婦加算を適用
⑳ 企業年金
- 確定給付型と確定拠出型(DC)がある
- 確定拠出型(DC)の受給開始は60~70歳の間で選択(加入期間が10年以上なければ、60歳での受給不可)
まとめ
ライフプランニングと資金計画の重要ポイント20個を一気におさらいしました。
定期的にこれらのポイントを見直し、繰り返し頭に叩き込んでいきましょう。
特に年金は、支給要件が複雑で混乱してしまうと思います。例えば、「加給年金」「中高齢寡婦加算」などが、どの給付(老齢/障害/遺族)に関連する制度なのかを、しっかりと整理して覚える必要がありますね。
FP試験は、範囲は広いものの深くまでは問われませんので、制度の概要をしっかりと押さえるよう意識しましょう。
ライフプランニングと資金計画が苦手だと感じる方は、先に別の科目の学習を進めるのもひとつの手です。モチベーションを維持しながら頑張りましょう。
他の科目についても同様に重要ポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!