海外赴任をして多くの人がまずぶつかる壁が、「言語の壁」でしょう。
帰国子女でもない限り、大抵の人は外国人とのコミュニケーションで苦労すると思います。
例え英語が流暢であっても、一緒に働く現地人の英語が流暢とは限りません。
英語圏以外の国に赴任する場合は、互いにネイティブでない英語でコミュニケーションをとる必要が出てくるのです。
言語の問題だけではありません。
モノの考え方・価値観など、外国人との間にギャップを感じることもあると思います。
「正しいことを正しい文法で伝えているのに伝わらない」ということはよくあることです。
そうした状況で、私たちは何を意識して外国人とコミュニケーションをとるべきでしょうか?
本記事では、現役駐在員の私が、仕事で外国人とコミュニケーションをとる際に気を付けるべきポイントについてご紹介します。
では、さっそく見ていきましょう。
外国人とのコミュニケーションのコツ 3つ
① 序盤で自分のペースに持ち込む
言語に苦手意識がある場合、会話が相手のペースになってしまうと全く付いていかれなくなります。
そのため、序盤で自分のペースに持ち込むことが非常に重要です。
なるべく、ゆっくり・はっきりと話すことを心がけ、自分の言語レベルを相手に認識させながら本題に入るのです。
相手が話したことに対して分かったふりをして頷いていると、どんどん話に置いていかれてしまいますので、注意してください。
また、ペースを合わせてもらうためには、可能な限り1対1のコミュニケーションを心掛けたほうが良いでしょう。
一度に皆で話してしまえば早いと思うことであっても、個別に会話を進めたが結果的に楽かもしれません。
② 遠回しな言い方をしない
日本人ですから、つい枕詞を付けたり、表現を柔らかくしたりしてしまうと思います。
しかし、「遠回しな言い方をしない」ということが非常に重要です。
特に相手もネイティブでない場合、「端的に」「明確に」言葉を発しなければ、伝わらないことが多いです。
極端に言えば、「Please check it.」「What do you think?」など、中一英語で習うような文法だけでもコミュニケーションは可能です。
私たちがネイティブでないことは相手から見ても明らかです。
変に気を使って言葉選びをしたり、遠回しな言い方をしたりするよりは、多少失礼があっても、伝えることを最優先すべきです。
国によっては、ド直球な表現をむしろ好むというところも少なくありませんからね。
③ ひとつひとつを明確にしていく
人と話すと、思わぬ方向に話が展開したり、論点が広がったりすることもあると思います。
これは、外国人とのコミュニケーションでも当然起こります。
特に、母国語以外で話すと、そういった展開になりやすいかもしれません。
そのため、ひとつひとつ情報を明確にしていくことが重要です。
流れに任せて話を進めるのではなく、「課題は何か」「解決のために何をするか」「いつまでにやるか」「誰がやるか」情報を丁寧に確実に整理するのです。
そのためには、事前の準備が必要です。
何を明確にすべきか想定の上で、抜け漏れなく話を一度で終えられるよう、意識しましょう。
まとめ
外国人と適切にコミュニケーションをとるためのコツを3つご紹介しました。
正直、これらは外国人に限らず、日本人とのコミュニケーションであっても重要なポイントです。
しかし、慣れない環境・慣れない言語でのコミュニケーションだからこそ、より意識する必要があるのです。
言語を学ぶことも重要ですが、工夫ひとつ・意識ひとつでコミュニケーションは格段に楽になります。
まずは本記事でご紹介した3つを実践してみましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!