要領が良い人に対して、「嫌い」「ズルい」と言ったマイナスのイメージをお持ちの方もいるかもしれませんね。
きっとそれは、「要領良く他人を利用している」という印象があるからでしょう。
しかし、一般的に「要領が良い人」というのは、「効率的に仕事をこなす人=プラスの評価」です。
本記事でも、その前提で進めていきたいと思います。
あなたの職場にもひとりはいると思います、「あの人は仕事がデキる」と言われる人が。
「あんな風に効率よく仕事ができたらな」と羨ましく思いませんか?
自分もそうなりたい、早く仕事を終えて定時で帰りたい、などと考えませんか?
本記事では、要領の良い人が普段どんなことを意識して仕事をしているか、10個の特徴をご紹介します。
逆に言えば、これらの特徴と反対のことばかりしていると、要領がどんどん悪くなってしまいます。
もし、今の自分に心当たりがあれば、ぜひ気を付けてください。
では、さっそく見ていきましょう!
仕事の要領が良い人の特徴・行動 10選
① メールの処理が早い
要領が良い人は、とにかくメールの処理が早いです。
何日も返信をしないまま放置することはまずありません。
面倒なメールほど早めに処理します。
メールの処理やテクニックに関しては、以下の関連記事を参考にしてください。
メールの返信が早いだけで、「仕事がデキる」という印象を簡単に与えることができます。
② 優先順位の付け方が正しい
要領が良い人は、①緊急性の高さ ②所要時間の短さ ③重要度の高さ で仕事の優先順位を判断しています。
ポイントは②の部分。
5分・10分で終わるような仕事を真っ先に行い、「仕事の数を減らす」ことを優先しているのです。
詳細は以下の記事で解説しています。
とにかく軽い仕事を全て片付けてから、最後に重たい仕事に集中して取り組むことが重要です。
③ 時間の使い方が上手
要領が良い人は、何と言っても時間の使い方が上手。
「Aさんにこの仕事を振っておいて、その間にBさんとここまで進めておこう」など、頭の中でブロックのように仕事を組み立て、無駄な時間を生みません。
また、すき間時間の活用や仕事の同時並行にも長けています。
ちょっとした移動時間に簡単なメールを処理したり、会議に出席しながら議事録を完成させてしまったり、これらを意識して行っています。
④ 目的地を明確にしている
当然ですが、自分の仕事の目的地をしっかりと理解しています。
また、自分の仕事だけでなく、その先の最終的なゴールも意識しています。
そのため、目的地への最短ルートを的確に導き出すことができます。
目的地も分からずに作業を始めてしまう人は、余計な仕事に時間を掛けたり、見当はずれでやり直しが必要になったり、とにかく無駄が多いのです。
⑤ 最低限の合格ラインを理解している
仕事は、すべて100点を出す必要はありません。
内容によって、80点や60点で良いものもあるのです。
今、目の前にある仕事の合格ラインが何点かを理解することが重要です。
要領良くこなすためには、完璧主義になってはいけないということです。
「費用対効果」「時間対効果」を常に考え、手を抜くべきところは潔く抜きましょう。
⑥ 次の仕事を予見している
これには経験も必要になりますが、目の前の仕事だけでなく、その後の仕事まで予見して動くことが重要です。
今は必要なくても、1週間後に必要となる仕事・作業があるとします。
そうした場合、目の前の仕事と同時並行で進められないか、そうすることで効率化できる可能性がないかを模索しましょう。
その視点を持っているだけで、二度手間を避けることができるでしょう。
⑦ 初期投資を厭わない
仕事には、月次の定例業務などがありますよね。
そうした仕事をなるべくシステム化・自動化し、毎回の作業を最小限にするための初期投資が必要です。
例えば、Excelで毎月の販売実績を取りまとめる場合、システムから落とした生データを張り替えるだけで、商品別・顧客別等の実績グラフが自動更新されるようExcelを作り込むのです。
最初の一回には、膨大な時間・お金が掛かるかもしれませんが、きっとその投資はすぐに回収できるでしょう。
⑧ デスクトップが綺麗
要領が良い人は、デスクトップが綺麗です。
要は、「モノを探す時間」が一番もったいないことを知っているのです。
データなどを一元管理し、各資料の保存先を正しく把握しています。
似たようなファイルが並んで、「どれが最新版だっけ?」などと混乱することはありません。
また、基本的にはクラウドなどを活用し、パソコン自体の容量を圧迫しないよう心掛けています。
パソコンがフリーズし、編集中のファイルが更新前に戻ってしまうことを避けるためです。
⑨ 仕事の取捨選択を行っている
人に頼まれた仕事を全て引き受けることは、一見評価が上がりそうですが、実は逆効果の場合もあります。
引き受けすぎて回らなくなってしまい、結果、期限内に提出できないリスクがあるからです。
要領が良い人は、仕事を上手に取捨選択しています。
「依頼された仕事は本当に自分のやるべき仕事か」「そもそもその仕事は必要なのか」という判断に、厳しい目を持っています。
ただし、これはあくまで客観的な判断でなければなりません。
「自分がやりたくない仕事を断っている」という印象になってしまうと、冒頭に言った「ズルい」という評価が下されます。
気を付けましょう。
⑩ 人に頼むのが上手
最後の特徴は、「人に頼むことが上手」ということです。
自分ひとりで抱え込むのではなく、上手に周りの人を頼りながら仕事を進められることが大切です。
そのためには、「人を信頼すること」です。
要領良く仕事をこなし、すき間時間に仲間とコミュニケーションを密に取り、信頼関係を築いていくことが、更なる業務効率化に繋がります。
ただしこちらも、度合いが重要です。
「他人を使って自分は楽している」という評価にならないよう、注意してください。
まとめ
要領の良し悪しは、生まれ持った才能ではありません。
よく考え、人一倍努力をしているからこそ、要領良く仕事がこなせているのです。
単に「羨ましい」「ズルい」などと言った感情で遠くから眺めるのではなく、彼らが毎日どんな姿勢で、何を大切にして仕事をしているか興味を持ってみましょう。
そして、良いと思ったことはなるべく真似て、取り入れていきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!